書店は本を売るな、提案を売れ」に共感
知的資本論〜すべての企業がデザイナー 集団になる未来
増田宗昭著
著者はTSUTAYAをはじめ、代官山蔦屋本店などを展開しているカルチャー・コンビニエンス・クラブの代表取締役社長。本紙の前々号で訪れた武雄市図書館なども手がけた、今、注目したい経営者のひとりです。
その最新の著書である本書では、「企業はすべて、デザイナーの集団となる。そうなれない会社はこれからのビジネスシーンで成功を収めることは、できない」が主題です。
ここで筆者がいうデザインとは「提案」と同義語。同社の場合でいえば、顧客にはライフスタイルを提案することが大切であり、書店では単に本を並べて売ることはもうするなといいます。本の並べ方、見せ方を工夫して、売り場を編集=再構成し、顧客の胸に刺さるようなライフスタイルまでを提案できれば本は必ず売れるからです。
その根底にあるのが顧客価値の創造です。顧客は商品やサービスに価値を感じてものを買い、サービスを買うわけですが、その努力をしない会社は先行きが見えていると筆者は主張します。
この本を読んで弊社も今後、どのような価値をみなさんに提供できるか、あらためて考えるきっかけをもらいました。
2015年1月4日 11:47 AM