夕玉珠算学習書道塾
今やめっきり少なくなったそろばん塾。でも、探せばまだまだあるようです。京浜急行立会川駅から歩いて5分ほどのところにある静かな住宅街でも、しっかり玉を弾く音が聞こえてきます。夕玉珠算学習書道塾。塾長は大羽晶子先生で、なんと昭和30 年から当地で教室を開いているそうです。
商店街から一歩入った住宅街に塾はあります
「3歳からここに住んでるのですが、長じてそろばんが好きになって、自宅の6畳間で教室を開いたのが最初でした」と大羽先生。やがて昭和36 年には進学のためではない、学校の補習的な色合いが濃い学習塾も併設。書道教室も始めて現在に至ります。
「このあたりのおじいさん、おばあさんの多くは私の教え子。その子ども、またその子どもがやって来て、もう教え子は数えきれないほどですね」と、にこやかに話します。その笑顔の素敵なこと。ついやさしい先生かなと思ってしまいますが、これが厳しいんです。
「入塾のとき、面接をするのですが、この子はうちの塾についていけないなと思ったらお断りしています。ついていけないというのは、勉強ではなくて学習態度のこと。授業中、私語は禁止。立ち歩きも絶対させない。それを1時間続けなければならない。だから、馴れないと思った子はほかの子の迷惑になるから、申し訳ないけれど入れないの」
どうです、この笑顔
学習塾の授業は外部から先生に来てもらっているそうですが、大羽先生はその時間、教室の前の机に座って監視役を務めているといますから、ほんと厳しい。でも、その反面、お腹が空いていそうな子には手づくりのカレーやサンドイッチを食べさせたり、塾の帰りに必ずあめ玉をあげたりするそうです。「今の子どもは塾から帰っても保護者が働いていて家にいない場合が多いじゃないですか。あめ玉1個、なめさせると保護者が帰ってくるまでお腹がもつでしょ」そんな先生の温かい心に卒業しても遊びにくる子どもがたくさんいるそうです。「私にとって教え子は我が子。60 年近くもやっていると、大きな大きな家族ができたかのようで、思い出もたくさんありますよ」
現在は社団法人東京珠算教育連盟の理事を務め、ボランティアで全国へ教えに回るなど、そろばん普及にも力を入れます。
「そろばんはほんと、楽しいですよ。指も使うので高齢者の健康にもいいし、もっとたくさんの方に触れて欲しいですね」。そう話し、生き生きとした姿が印象的だった大羽先生。どうぞ、いつまでもお元気で、厳しくてやさしい先生でいらっしゃってください。
進学塾ではない、放課後の拠り所的なこういう塾が昔はたくさんありましたね
頼めばすぐ来るし、電話での応対もすごくよかったですね
「うちに教えに来ている先生が安いトナーがあると教えてくれたんです」と大羽先生。それが弊社とのお取り引きのきっかけ。以来、5年ほどのお付き合いになるのですが「町内会のお知らせなどをコピーしてあげるでしょ、それが以前だったら費用のことも考えて気がひけていたの。でも迅速さんに変えたら気にならなくなって」。頼めばすぐ来るし電話での応対にも満足されているとか。それに同梱しているニュースレターもお気に入りだそうで「とても仕事熱心だということが伝わってきます」とのお言葉。ありがとうございます。
夕玉珠算学習書道塾
住所:品川区東大井2−24−7
電話:03-3768-0877
2011年12月2日 2:02 PM