いま、福岡移住が熱い!
仕掛け人に会いに糸島へ
今回は、前号で予告していた糸島市の会社におじゃましました。その会社とは株式会社スマートデザインアソシエーション。IT関連の仕事をされている会社で、もともと東京にオフィスがありました。
自然豊か、アクセス良好で理想的な環境
代表取締役の須賀大介さんは現在39歳。26の時に起業しましたが、以前から東京一極集中の仕事のやり方や生き方に限界を感じ、もっと地方に根ざした仕事に取り組みたいと思いを募らせていました。そこへ、東日本大震災が起こり、地方への移住を決意。たまたま旅行中に出会った福岡・糸島に東京のオフィスを分割するような形で置き、現在、その二カ所を行き来しながら事業を展開しています。
須賀さんがユニークなのは会社経営を軸に、シェアオフィスやゲストハウスを運営したり、福岡移住計画という団体を立ち上げ、福岡への移住希望者をサポートしていることです。
ところで、なぜ糸島だったのでしょうか。もともと糸島は未知の地だったそうですが、旅行で福岡を訪れた際、天神で同地の紹介イベントが行われていて興味を抱き、実際に訪れてみたとか。すると、海の青さや緑の豊かさに一発でとりこに。そんな自然に恵まれていながら天神からも近く、さらに空港からのアクセスも抜群で、須賀さんが理想とする環境にあったからなのだそうです。
そこで家族ともども移住。社員も5人が糸島へ移住することになります。こうして東京の実績を引っさげてオフィスを開設しましたが、福岡は世界的ゲームソフト会社があるなど、クリエーターの数も多く、当初は逆風の中での船出だったそうです。
この時、支えてくれたのが、須賀さんの家を探してくれた地元の不動産屋さん。縁もゆかりもない土地からやって来た人にはやはりこういうサポートが必要だと痛感した須賀さんは、移住希望者を仕事面でも手助けできるサービスを提供したいと福岡移住計画という団体を立ち上げました。
一方、移住してくる人の自立を助けるスペース兼情報ステーション、お試し移住する宿泊施設も必要ではと思い、糸島半島の先端にある芥屋(けや)という地にライズアップケヤを今年の1月にオープン。4月には、糸島半島への入り口的な地・今宿の海沿いのビルにシェアオフィス・SALTを開き、福岡で起業したい人に向けた本格的拠点としました。
すでに行政や九州大学とも連携し、広報活動や地元の人とのコミュニケーションを図るイベントも開催。これまで12組15人が各地から移住し、IT系のエンジニアやデザイナーとして働きながら糸島ライフを満喫しています。
今後は東北や信州、中国、九州各地で移住計画を立ち上げるほか、海外からの移住や日本から海外への移住もサポートできたらと須賀さんは考えています。福岡に住む事業家として、私はこれからもその活動に注目していきたいと思っています。
糸島のショートステイ型ゲストハウス カフェコワーキング RISE UP KEYAライズアップケヤ
http://itoshima-lifedesign.com/
福岡移住計画
http://fukuoka-ijyu.jp
2015年7月4日 8:24 AM