最近読んだ本から
人生も五十を過ぎると、葬式に関わることが多くなります。また、自分自身の問題として遠からず迫ってくる現実の一つでしょう。
一説によると日本人がかける葬儀費用は231万円だそうです。ところが海外では韓国37万円、EU離脱で話題のイギリスは12万円、アメリカは44万円程度だといいます。
景気の先行きも相変わらず不透明ななか、故人を送るのに231万円! 送る側にとって、いったいそれはどんな意味を持つのか? 故人は喜んでくれるのだろうか? そもそも葬式は必要なのか? そういったことを改めて考えさせてくれるのが宗教学者で文筆家の島田裕巳氏著「葬式は、要らない」(幻冬舎新書740円+税)です。
時代が変わり、日本人の死生観も変わりつつあるなか、世間体を気にするあまりの葬式になっていないか、もう一度、見つめ直してみたいところです。
2016年7月1日 4:43 PM