書類や荷物、DMの発送コスト
結局、どこがお安いの?
料金が安いことから利用者が多かったヤマト運輸のメール便が、新サービス「クロネコDM便」へ移行されることになりました。これをきっかけに、発送コストを各面から見直された方も多いのではないでしょうか? そこで運送主要3社の料金を調べてみると……。
そもそも「信書」って、なに?
ヤマト運輸のメール便廃止の理由のひとつが、信書の問題でした。信書とはどういうものか調べてみると、「差出人が特定の受取人に対して、意志を表示したり事実を通知する文書」となっています。具体的には、個人宛の手紙や証明書、招待状、請求書や納品書、契約書などをいい、新聞やカタログ、取扱説明書、ダイレクトメールなどは信書に該当しません。株券や手形、キャッシュカードも信書に該当しないようです。
信書は日本郵便に軍配か
現状で信書を送ることができるのは日本郵便と、佐川急便の「飛脚特定信書便」だけで、ヤマトの新サービス「クロネコDM便」では扱いません。飛脚特定信書便は重さ30キロまで送れるものの、福岡から関東に送ると1458円かかり、かなり割高。請求書などの送付は日本全国一律82円で送れる日本郵便の「普通郵便」に軍配が上がります。
とはいえ、サイズや重さが増えると日本郵便でも料金がアップします。超過料金を取られないためにも、封筒や封入する書類の紙質・サイズを吟味し、82円でどの程度の書類を送ることができるか、投函前に検証してみましょう。
ダイレクトメールや引っ越し通知など、手紙やハガキを一度に1000通、2000通と大量発送する場合、料金別納や利用者区分、バーコード付き、広告郵便など、さまざまな割引サービスが用意されています。それぞれ条件がありますが、節約効果は高いようです。
小さな荷物を送る場合は?
厚手のカタログや商品見本など、量がかさ張るものは日本郵便の「レターパックプラス」が全国一律510円とお得です。信書も同封でき、専用封筒に封をする(蓋をしめる)ことができれば、A4サイズ・重さ4キロ以内まで送付可能。似たようなサービスで重さ1キロ以内なら全国一律360円の「ポストパケット」というサービスもあります。
薄手のカタログなどを送る場合は「ゆうメール」が割安でしょう。150gまでなら全国一律180円、250gまでなら同215円で送れます。ほかにヤフーのWebサイトから利用登録する「クリックポスト」もかなり安く利用できるうえに、ポストへの投函も可能と、日本郵便を調べてみるとサービスは多彩。ヤマトや佐川に比べると使い勝手面の制限はあるものの、集荷にも応えてくれます。
なお、ヤマトの「クロネコDM便」や佐川急便は、予め契約が必要になりますが、個人や個人事業主でも利用はできます。というわけで、この機会にあらためて発送費用を見直されてみてはいかがでしょう。大幅なコスト削減につながるかもしれません。
2015年3月5日 2:11 AM