話下手な人のための会話術
「人と話すのが苦手。特に初対面の人とは。増して人前に立って話すなんてとんでもない」。でも、社会人ならそんな場面、避けて通れないもの。これからの季節はお酒の席が増えて人と話す機会も多くなりそうです。そこで今回は、朝礼や会議、交流会などで、相手に好感を与える会話のコツやマナーをお伝えします。
コツその① 要点をまとめる
だらだら長い話は何を言いたいのか要領を得ないばかりか、相手をイライラさせてしまいます。少し長い話をしなければならない場合は、あらかじめ頭の中で内容を「起承転結」のストーリーにまとめ、まず先に結論や要点を話してみましょう。
その後、順にストーリーを追って話し始めると、話に興味を持ってもらえ、相手の理解も早くなるものです。
また、一方的に話し続けず、途中、相手が相づちを打ったり、質問ができるような「間」をもたせることも必要です。相手とキャッチボールをするように進めるのが、飽きさせない会話のコツです。
コツその② わかりやすくかみくだいて
難しい言葉を使った方が相手に一目置かれると思い、やたらと難しい言葉や専門用語を使う人がいます。でも、それは逆効果。へたをすると高圧的な印象を持たれ、相手が心を閉じることにもなりかねません。
専門分野の説明はもちろんのこと、プライベートな趣味の話など、相手になじみが薄いと思われる話をする場合は、誰にでもわかるようにかみくだいて話し、やさしい言葉に言い換えることが大切です。
それでも相手が興味を示していないなと思ったら、すぐに話題を変えること。ひとりよがりの話をいつまでも続けるのは、相手を不快にさせるだけです。その場の″空気″を読めるよう、気を配っておくことを忘れずに。
コツその③ 印象深く伝える
例えば、旅行の感想を尋ねられた時、「楽しかったよ」だけでは相手の心に残りません。旅を思い出して、実況中継するように話してみませんか? 「紅葉が盛りで山が真っ赤なんです」とか「名物のソバを食べたんだけど、コシがあってツユもおいしく、思わず2枚も食べてしまいました」と、具体的に色や形、味などを伝えると、どう楽しかったがよりはっきり相手にわかり、会話もどんどん弾んでいくはずです。
なお、人の不幸や暗い話、相手が苦手だと思っているはずの話題、ビジネスの場以外での売り込みは話題として不適切です。自分や身内の自慢話も度を超すと、嫌味に取られますのでほどほどにしておきましょう。
いずれにしても、話す機会をどんどん見つけていけば、話下手というのは解消できるはず。また、朝礼などで人前で話す際、よく言葉がつっかえたり言い間違いをしたりする人もいるかと思いますが、こちらも場数を踏めばドキドキ緊張することも少なくなり、スムーズにしゃべることができるようになります。
ただし、馴れたからと一方的にしゃべるのは考えもの。時には聞き上手にもなりましょう。
2013年11月15日 11:34 AM