その2 有限会社シンソーさま
次におじゃましたのは沖縄本島中部にある、うるま市のシンソーさん。有機肥料を作っていらっしゃいます。社長は與那嶺泰弘さんで、6年前に事業を始められ、現在はホームセンターやJAなど、約20店舗まで取扱店舗を増やされています。
工場を見学させていただくと、さすが肥料会社、牛ふんや鶏ふんがあちこちにうず高く積まれていて、独特のにおい。でも、思ったほど臭くはありません(失礼)。これらのふんにシンソーさん独自培養の発酵菌と米ぬかなどを混ぜて有機肥料「シンソーよつば」というオリジナル肥料を作るわけですが、この肥料のおかげで作物の出来がよくなったなどと評判になると売れ行きも上がるそうです。
通信販売はしないのですかと尋ねると、重量があるので運賃がかかり過ぎ、ビジネスにならないのだとか。メーカー同士の競争も激しいといいます。ちなみに沖縄県堆肥センター協議会という業界団体に登録しているメーカーだけでも、その数30社。未登録のメーカーを入れると70社ほどあるかもしれないと與那嶺さん。
だから、新商品開発には熱心。お客様の声を聞きながら、アパートなどのベランダでもプランターで花や野菜作りが楽しめるように小さな容量の商品を用意したり、初心者でもちゃんと花が咲くようブレンドを工夫したりされています。
その甲斐あって平成22年には沖縄県堆肥センター協議会主催の堆肥コンテストで最優秀賞を受賞。サンゴを食べる厄介者のオニヒトデを園芸用肥料に開発中としてマスコミにも取り上げられました。
「おかげさまで、指名買いが増えているんですよ」と、與那嶺さんはにっこり。ご自分のお子さんを登場させた手作りのポップも好評だといいます。
これからますます伸びていきそうなシンソーさん、ご発展をお祈りしています。
ドラムユニット、ネットで検索したら一番安かったんです。
シンソーさんはホームセンターの店頭用ポップを手作りされています。それも一度作ったらおしまいではなく、季節ごとなど、かなり頻繁に作り直されていて、枚数も毎回、そこそこの量が必要だとか。そこでカラーコピー機が大活躍。まずはベースになるものを制作。それをカラーでコピーし、最後にラミネート加工して完成となります。
ところがある日、コピー機が不調に。原因はドラムユニットにあることがわかったのですが、交換しようにもメーカー純正品はかなり高め。そこで、ネットで検索し、5社ほどピックアップした中で弊社が一番安かったということで、ご発注いただきました。「迅速さんは気軽に相談できるうえ、ていねいで対応も早いですね」と與那嶺さん。ありがとうございます。堆肥コンテストで最優秀賞を取った與那嶺泰弘さん店頭用の手作りポップ。でっかいゴーヤを持っているのは娘さんです。
住所:うるま市石川1206-3 電話:098-964-1148
http://www.shinso-green.com/
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沖縄編 その2 有限会社シンソーさま
2010年6月2日 4:04 PM